唾液の役割

個人差はありますが平均すると唾液は一人あたり1日に約1,000~1,500mlの量が舌下腺、顎下腺、耳下腺の3ヶ所より分泌されています。
唾液の役割はあまり知られていませんが、唾液には下記のような全身の健康に影響する大切な役割があります。

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プラーク歯垢)とは、歯の表面や歯と歯ぐきの境目、歯と歯の間に付着している白いネバネバしたかたまりがプラークです。プラークは水に溶けにくく、歯にしっかりと付着しているため、うがいなどでは簡単に落ちず、歯ブラシや歯間ブラシできれいに落とさない限り落ちません。
プラークには口の中で繁殖したたくさんの種類の細菌が住み着いており、わずか1gの1/1000のプラーク歯垢)に、1億個以上の細菌が生息しています。
このたくさんいる菌の中に、虫歯や歯周病の原因になる菌が生息しています(歯科用サクション )。

 

唾液で体や歯のトラブルを予防

寝ている間の唾液の分泌量は少なくなります。唾液が少なくなると細菌の活動が活発化しやすくなり、虫歯や歯周病が進行しやすい時間帯になります。目覚めた後にお口の臭いが気になったり、ネバネバした感じがある経験をされたかたも多いかと思いますが、それは寝ている間に細菌が繁殖したことが原因でそのように感じます。唾液量の減少に伴う就寝中のトラブルを防ぐためには、就寝前の歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスなので丁寧に口内ケアを行うことをおすすめします。
唾液の分泌量は一般的に加齢に伴って減少する傾向にありますが、ストレスや疲れ、薬の副作用などの理由でも減少するといわれています。お口に乾きやネバネバ感を感じたら、こまめに水分を摂取するように心がけてください。また、食事の際によく噛むことで唾液の分泌を促すことができます。唾液が適量分泌されることにより、体や歯のトラブルを防いでくれ、より快適に過ごすことができます(歯科機器)。